ウチの庭は冬は日がささないので、花たちは他より咲くのが遅い。クリスマスローズは咲いているのだがそれはまだ「冬」の延長、ウチで「春」を一番に告げてくれるのはこのクロッカスである。黄色が一番に咲き、そして紫、やっと紫の斑入りも咲きだした。
長いこと待った春。「待つ」っていい。「芽はまだでぬか」と休憩にタバコをふかしながら毎日何度も土とにらめっこ。芽が出たら今度は「蕾はまだでぬか」と毎日にらめっこ。やっと咲いてくれた時の喜びはひとしおだ。
そういえば待ち合わせをして人を「待つ」こと、昔とは変わってしまったね。今ではケイタイですぐ連絡がとれるから、やきもきしたりしない。「時間を間違えたのかしら。何かあったのかしら。ひょっとして嫌われた?」とか、あらゆる理由を考えながら「待った」時代が懐かしい。そんな歌も作ったことがあったっけ。ああいう時間もいいものなんだがなぁ。。。