~~~~~~~~次回出演~~~~~~~~

9月13日㈮「神楽坂のソウルフルナイト」<オ・シャンゼリゼ>(神楽坂)
歌:ほさか夏子
演奏<La Maladie D'Amour>pf.Frédéric VIENNOT gt.白𡈽庸介 bs.立原智之


詳しくはこちらからどうぞ⇒ ほさか夏子のスケジュール

チタンのチリトリ

我が家の新しい塵取りである。
なんと驚くなかれ、チタン製なのである。


これが届く前までは、
一斗缶を斜めにカットして柄をつけたものを使っていた。
嫁に来た時にはすでにあってね。
二つあったのだが、錆びてボロボロと穴が開き始め、一つは捨てた。
残った一つも、せっかくかき集めたゴミが穴からこぼれてしまう有様だったのだが、
落ち葉を集めるにはかかせない重要な存在であった。
荒物屋に見に行っても、同じような塵取りはない。
こじゃれた物や一見使い勝手がよさそーに見える物が並ぶが、
でも落ち葉を収容するにはみなどれも小さすぎる。
一斗缶の塵取り、作れば売れると思うんだけどなー。
まあそんなわけで、一斗缶の塵取りはとても欲しい物のひとつであった。


わが山岳会の会長は、町工場を経営していた。
ところがこの不況で、ご近所の工場も一つ消えまた一つ消え、
とうとう会長の工場も昨年末で閉鎖することが決まった。
そこで、みんな集まって工場で閉鎖セレモニーを行おうということになった。
といっても、集まってただ飲んだくれるだけなんだが。
もちろん私もお邪魔した。
でね、一斗の空き缶がそこいらにゴロゴロしているわけよ。
前々から頼みたいなぁって思っていたのだが、
そんなの頼んじゃ失礼だからと夫に言われ、なかなか頼めなかったんだよね。
でももう閉鎖、この際駆け込みで頼んじゃおう!
話始めたら、彼はすぐわかってくれ「いいよ」と、
私は「二つでも三つでもいくつでも」なんて言っていた。


で、届いたの、昨年末。
じゃじゃ〜ん、驚いた〜、チタン製じゃん!
知ってる?チタンの溶接ってうんと大変らしいのよ。
しかもチタンって値段が高いのよ〜。
見るとこんなにりっぱな取っ手が、ちょうどいい角度でしっかと付いている。
「送るのにガサばるから、取っ手はネジで止めるようにしておくから自分で組み立ててくれ」
って言っていたのに、そんな必要はなかった。
思っていたサイズより少し小ぶりではあるが、
捨ててしまうチタンの端材を使ったとのこと、それはいたしかたない。
でも、これでもう一生大丈夫、塵取りで悩むことはない。
なんたって、あ〜た、これが二つも届いたんだから。


思えば、アイゼンやらピッケルやらの修理依頼にかこつけ、
会員たちはよくお邪魔し、飲み、おだをあげた。
たまり場だった。
その工場では修理ばかりでなく、たくさんのオリジナル製品も作られた。
ハンマーは相当数作られているんじゃないか。
アイスバイル、スナーグ、フイフイ、和かんじき、8環、コッヘル、鍋、鉄板焼き用板、七輪、蝋燭立てetc.
私の沢靴はフエルト底の先端に特殊ゴムを貼り付け、しかも色づけまでしてもらった世界にただ一足の物だし。
彼の薫陶を受けた我らは、買ってきた山道具をそのまま使うことは少ないんじゃないか。
ザックだって改良しちまう。


おっと、塵取りの話だった。
会の話はまた次に譲ろう。
それにしても、この不況。。。ほんとたいへんなんだな。。。