~~~~~~~~次回出演~~~~~~~~

6月8日㈯「歌の砂」<A7>(神保町)
歌:ほさか夏子 和田山名緒
演奏<La Maladie D'Amour>pf.フレデリック・ヴィエノ gt.白𡈽庸介 bs.立原智之


詳しくはこちらからどうぞ⇒ ほさか夏子のスケジュール

早野凡平さん

早野凡平という芸人を覚えていらっしゃるだろうか。
円盤型の黒いフェルトを、
いろんな帽子に見立てて楽しませてくれた。


昔「野毛の大道芸」の一回目と二回目に
参加させてもらったことがある。
アコーディオンの水野弘文さんと一緒だった。
バナナの叩き売りやら、ノコギリの演奏家、
ジャグラー、パントマイム、民謡、etc、
いろんな芸人たちがいた。
確か最初の時だったと思う、早野さんが参加されていたのは。


鳴り物といえばアンプやマイク持込が当たり前になっていて、
大きな音量であたりを席捲していた。
私たちは素のまま、細々と芸を披露していた。
帽子の中は、硬貨が少したまった程度だった。
ふと、早野さんが見ていてくださるのに気がついた。
曲が終わると、彼は千円札を帽子に入れ立ち去った。
それからなのだ、札を入れてくれる観客がでてきて、次第にたまっていったのは。
呼び水ならぬ「呼び金・見せ金」というものが、大道には必要なのだと知ったのだった。
きっと彼は、私たちのような貧乏所帯を見ては、千円札を入れて回っていたに違いない。
面識のない、ジャンルの違う、よちよち歩きのひよっこにさえ、
黙って芸というものを教えてくださった。
芸人の、先輩の有難さ、優しさを知った、忘れられぬ思い出。
早野さん、ありがとう。


写真は雀の「オークン」がいたころの窓辺。