~~~~~~~~次回出演~~~~~~~~

9月13日㈮「神楽坂のソウルフルナイト」<オ・シャンゼリゼ>(神楽坂)
歌:ほさか夏子
演奏<La Maladie D'Amour>pf.Frédéric VIENNOT gt.白𡈽庸介 bs.立原智之


詳しくはこちらからどうぞ⇒ ほさか夏子のスケジュール

 カルトナージュ

イザベルさんからコメントを頂いて
初めて知ったこの言葉、カルトナージュ。
空き箱などが布や紙を貼られて、華麗に蘇る。


だいぶ汚れて痛んでしまったけれど、
これはむかし歌詞帖として使っていたもの。
表紙に余り布を貼り、周囲には製本用の布テープを切って貼った。
パソコンのない時代は、歌詞もこんな風に大切にしていたんだなぁ・・・。
なあんてね、
実は当時近所に紙問屋があり、
裁断した残りの端紙を何十円なんて安さで売っていて、
私のことだからそこを通るたびに仕入れてきては溜め込み、
挙句の果てにその使い道に困っていたのだった。
ある時ノートにしようと思い立ち、しばらくの間いろんなサイズのものをいっぱい作ったっけなあ。
でもその中で表紙を布で貼ってあげたのは、そうか、この一冊だけだったか・・・。
その後パソコンがわが家に来て、このノートはお払い箱になってしまったのだが。


高野圭吾さんの箱は、とてもすてきだった。
私のノートのような粗雑な作りなんかじゃなく、
それはそれは丁寧に、愛情を込めてカルトナージュされていた。
それは高野さんの絵の遺作展会場にあった。
蝶ネクタイを入れる小箱だった。
箱から自分で拵えたのではないだろうか、
蓋は波型にカットされ、丁寧に縁取りもしてあったんじゃないだろうか。
裏には黒猫の絵の紙が貼ってあった。
キャラクターもので、高野さんの子供心がそこには溢れていた。
ほんとに小さい箱なんだけれど、そこにはギュッと高野さんが詰まっていたんだ。
高野さんの裁縫箱もすてきだった。
蓋を開けると、たくさんの愛をそそがれた小物たちが、いっせいにお喋りを始めた、ほんとうだ。
彼はベストも自分の体型に合わせて改造していた。
既製品より背中が広かったのか、首が太かったのか、
後ろ中心の首部分に鋏を入れ、そこにまるで最初からあったデザインのように、
色柄を変えた三角の小布があしらってあった。
そんな仕事を支えてきた裁縫箱だった。
彼の持ち物は少なかったけれど、どれもとても大切にされてきた物ばかりだった。
愛が、ほんとうにこっちまで伝わってきたんだ。
嗚呼、写真を撮っておけばよかった・・・。