照子さん(亡母)の可愛がっていた彼岸花が増え何鉢にもなり、実は少々持て余していた。鉢は面倒だから地植えにしたかったのだが、ウチには適当な広さの日当たりの良い場所がない。そこで思いついたのがアパートの駐車場の壁際だった。とても日当たりの良い場所。でも実に固い地面でね、シャベルなんかでは歯が立たないほど。重機レベルだな。でもそこはほれ、私のこと、テキトーに。そうは言ってももちろん時間はかかりましたよ。スコップを持ちに帰るのが面倒でシャベルで済ませたが、ガシッガシッとシャベルを突き立て、なんとか少し掘り、その前の年に寝かせておいた桜の落ち葉の腐葉土を敷き、植えてやりました。
今年の6月だったかな、大きめの石を運んで以前よりしっかりした枠をこさえていた時のこと。ちょうどお隣の庭に植木屋さんが入っていて、枝を掃われ切られた適当な木が出、もう石運びは面倒になったきたので、これは使えると頂戴し、石と木の組み合わせの枠が出来上がった。彼岸花は葉のない時期も結構長く、寂しかったので腐葉土を足し、少し時期が遅かったがコスモスの種も蒔いた。
そんなわけで、コスモスと一緒に咲いた、照ちゃんの彼岸花たちである。